別府大分毎日マラソン第67回記念大会 一覧へ戻る
2018/2/4/日曜日
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エリートランナー登竜門の「第67回別府大分毎日マラソン」が今年も開催された。

2018年のテーマは「2020東京へ、はじめの一歩」。東京オリンピック参加資格を得るMGC(マラソン)対象レースとなっており、若手中心に伸び盛りの選手が参加した。また昨年から2時間55分で、カテゴリーを1つ増やして分けるほど、市民ランナーのレベルが上がっており、3,900名と最多の参加人数となった。またカテゴリー4には、ips細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授も参加しており、報道陣も多く、盛り上がりを見せた。

今年、別府に千代田ブルーをなびかせたメンバーは、初出場0、ベテランランナー7名。
しかし大会直前に門脇さんが風邪をひき、藤原さんは大会一週間前に古傷のふくらはぎを痛め、無念のリタイア。さらに大矢さんは二週間前の赤羽ハーフで年代別3位も無理がたたって古傷を痛め、衛門さんは坐骨神経痛に近い痛みで秋からリハビリ、山ちゃんは10日前に転倒して肋骨を打撲、渡辺健介さんは年末年始の東海道ランで右膝を痛め、スタートラインに立った5人中、4人がケガという非常事態。
前夜の決起会では、自己ベストではなく完走目標となり、また昨年の応援隊以外に急遽、お忍びで松本さんが応援に来る情報が入り、必ず松本さんのいる16kmまでは通過すると皆で固く誓い合った。

大会当日、朝だけ粉雪が少し舞い、気温は例年より10度も低い1度〜3度、風はやや強めのコンディション。スタート時には雪はやむも、とても寒く、かぶったビニール袋をすぐに捨てないランナー続出。たまに太陽が出て暑いと感じると、すぐに雲が出て寒くなる繰り返しで体感の寒暖が激しいレースだった。

最初にゴールしたのは、やはりこの人、大矢さん。2時間48分と厳しい環境でもケガしても40分代で走り切る経験と精神力は、あっぱれ。千代田史上初の別大10回目の出場もサブスリー締めした。

次は、まさかの山ちゃん。3時間00分52秒とギリギリ、サブスリーならず。
スタートから5km20分30秒前後で走ると運良く肋骨の痛みがランニングにあまり影響しない模様。それでも完走出来るか分からないぐらいの不安が走りながらもあったので、応援隊が待つ30km、千代田の旗が見えると結婚前の貧血気味や最近の肋骨痛めた不安が一気に無くなり、目頭が熱くなり、泣きながら通過してしまいました。しかし驚いたのは、ここからで30km2時間3分が過去の別大2番目の速さで通過し、その先も歩かずに不思議と足が動く。重いなりに走れて、35kmあたりから「もしかしたらサブスリー間に合う!?」と思ったのも束の間、向かい風が吹き続け、40kmから徐々に失速、千代田2回目の応援隊の時はサブスリーの可能性もあったが、トラック残り一周が40秒前で万事休す。それでも3年半ぶりの3時間00分に自分でも驚きでした。

3番手は安納さん。
山ちゃん同様、昨年から少しモチベーションが下がっている中、趣味の山登りで足腰を鍛えているため、今年も歩かず4年連続別大完走。本人が抱えた事前予想タイムより約4分速い、3時間9分でフィニッシュした。

4番目は、昨年自己ベストを別大で出した渡辺健介さん。25km地点までは、少し右膝が疼きながらも、1km4分と良いペース。しかし、ここから練習不足が影響し、脚の筋力が弱まったことで右膝への負担と痛みが増加。1km5分、6分、7分と徐々にスピードダウン。40kmに到達し、完走が見えたところで「大人の判断」が発動。これ以上の痛みを避けるために徒歩でゴールを目指すことになった。しかし40kmまでは走った貯金もあったため、3時間27分で2年連続別大完走。

最後は、衛門さん。坐骨神経痛以外に大会4日前に風邪を引いた影響もあり、5kmから足に違和感を覚え、リタイアを考えるも松本さんがいる場所までは走ると決め、16kmを通過。そのまま20kmまで行ってリタイアした。しかし、山中教授の動画記事にリタイアした衛門さんが登場。全国に千代田が宣伝されました。
※なお、参考までに山中教授は、3時間25分20秒でした。

今年は昨年の名カメラマン池田さん、大日方さん、山田香織さん、柴田さんの4名にリタイアした藤原さん、エントリーできなかった加藤さん、そして松本さんの7名が遠路遥々、別府に来ていただき、応援隊は旗の位置や応援ルートもさらに開拓して、藤原さん、加藤さん、松本さんは独自ルートで、素晴らしい大応援と写真、動画撮影していただきました。(感謝感激!!)特に今年も旗の影響で、TBSテレビに映るだけでなく、地元の方々からも声をかけられる等、大変盛り上がりました。

今年の撮影ポイントは昨年同様
(1)30km手前の弁天大橋の下り坂ふもと
(2)残り1kmの陸上競技場入る手前の川沿いの道
の2か所でしたが、ケガ人多い中、4人完走を果たし、走る雄姿をレンズに収めることができました!!

打上げは、12名で今年も別府近くの大日方さんセレクトの居酒屋で、ふぐ、関サバ、とり天、焼酎等を堪能し、温泉につかり2019年の大会参加を再び誓い合った。

今年も同大会は、制限時間3時間30分であり、約1000人が完走できない厳しい高速レースとなったが、今年はリタイア組もあり、応援隊含めこのエリートランナーならではの大会の地に来年再び足を踏み入れることを誓い合った。
それだけ世界観が変わるレース!!参加することに価値のある大会!!
千代田で資格のあるメンバーは、現時点で約21人ほど。他大会もあり、難しいが来年こそは念願の史上最多の2桁人数で千代田ブルーを別府になびかせたい。

(今年もホテル、打ち上げともに好評価をいただけました。来年もよろしくお願い致します。)

【出場者、応援者インタビュー】

大矢:「今年はケガもあり、2時間40分台の十数秒単位の集団にうまく入れなかったが、今のコンディションの中で、このタイムは満足。毎年サブスリーを続けることは本当に大変だと感じるが、千代田に入って12年、サブスリーを続けているので、できる限り続けていきたい。」

山田(隼):「5年連続出場で、完走もあやし一番辛いコンディションだったのに別大では2番目の好タイム。あと一歩のサブスリーで貧血も治ったのは結婚してしっかりした夕飯を作ってくれ、今年も現地応援してくれた妻のおかげ。来年は夫婦二人三脚でサブスリー返り咲きを目指します。」

安納:「温泉ついでに別大走ってきました。今の状態では、こんなもんですが、遠征先での応援は、本当にパワーになりました。特にしのぶちゃんの「残り1km短距離走だと思え」は効いたなぁ。実際はそこまで頑張れなかったけど応援ありがとうございました。来年は山ちゃんとどちらが速くサブスリーするか!?」

渡辺:「 右膝を負傷してから1ヶ月間、回復させつつ、トレーニングし、やれる限りのことをやって迎えましたが、最後は悔しくて涙が出ました。タイム的には非常に残念でしたが、「完走」という1つの結果を残せたことには満足しています。来年のレースでの復活を期して早くもメラメラと燃えていますので、まずはがんばってくれた右膝を完治させることを目標にします。応援・激励の声、励みになりました。無理するな・止めておけとの忠告、温かな優しさがしみました。ありがとうございました!」

衛門:「木曜まで風邪薬のお世話になり、梨状筋症候群らしき足の付け根の痺れで力入らず、20kmリタイアも何と山中教授の動画記事(毎日新聞)に映ってしまい、しかも制限時間丁度でリタイアした私が映った後、声援を受け教授が20キロ通過という何でこんな編集に・・・。東京マラソンでリベンジします。」

池田:「加藤さん、ケガした藤原さん、そして松本さんまでも来ての応援は、とても素晴らしかった。私が行ける限りは必ず来年も行きますよ。」

大日方:「昨年の反省を活かし喉が潰れる対策にトローチ持参。応援する側も緊張する大会は別大だけ。あのスタートの緊張感が本当に大好きです。来年もまた味わいたいと思います。」

加藤:「ネットの都合でエントリーできず、今年は応援にまわりました。完走した人もリタイアした人も頑張りました。お疲れ様でした。教訓として、エントリーする際は任意は飛ばして必須項目だけ入力しましょう。来年は走ります。」

柴田:「参加してみたいなぁという気持ちも少しありつつ、今年も緊張感の中、応援しました。今年は応援ナビアプリのおかげで、各選手の予想タイムが明確で、応援の精度も上がり、カメラ班のお役に少しは立てたようです。レース後の温泉打ち上げも最高。また来年もよろしくお願いします。」

藤原:「6年ぶりの出場もケガで走れず、応援にまわりました。初めて全ランナーを見る貴重な経験ができ、あちこち応援ポイントをまわっていたら足の調子が少し良くなっている気がしました。翌日、別府を朝練して戦いは既に始まっています。来年は必ず参加します。また別大が誕生日と重なり、心暖かい仲間たちに祝っていただきました。ありがとうございました。」

松本:「別大という選ばれたメンバーしか走れない大会を生で観戦させていただき、皆さんの素晴らしい勇姿を拝見させていただきました。16kmの別府北浜で全員の通過確認ができ、本当にお疲れ様でした。」

山田(香):「柴田さんが応援ナビを使って、どれくらいで来るかを予想していただいたため、大変助かりました。食べた物が体をつくることが今回のコンディションとタイム結果に表れ主人も分かってくれたはずです。」

来年も山ちゃん 別大ツアー実施期待!!
文責:山ちゃん
応援:池田、大日方、加藤、柴田、藤原、松本、山田(香)
写真:池田、山田(香)

★ ゴールタイム順です
No 氏名 タイム(G) タイム(N) 順位 種目名
387  大矢 敏夫 2:48:21 2:48:16 384/2806 マラソン男子
2087  山田 隼 3:00:52 3:00:27 1126/2806
1585  安納 信博 3:09:38 3:09:12 1516/2806
1050  渡辺 健介 3:27:27 3:27:16 2546/2806
2792  衛門 利明 DNF - -
3030  藤原 毅 DNS - -
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大矢 山田
安納 渡辺
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