エリートランナー登竜門の「第６６回別府大分毎日マラソン」が今年も開催された。

２０１７年のテーマは「On Your Marks〜ロンドンそして東京」。今年の世界選手権（ロンドン）選考レースも兼ねており、報道陣も多く盛り上がりを見せた。また市民ランナーのレベルがさらに上がりサブスリーが増えたため、カテゴリーを１つ増やして、カテゴリー２（２時間３０分以上２時間５５分未満）とカテゴリー３（２時間５５分以上３時間未満）に分け、カテゴリー４（３時間以上３時間３０分以内）も先着１，０００名から１，８００名に増やす大会となった。
今年、別府に千代田ブルーをなびかせたメンバーは、初出場２名を含む８名。前夜の決起会は、大泉くんの北海道ランナー仲間鈴木さん、そして池田さん以外に新たに増えた応援隊も交えた１０名で、自己ベストと完走を誓い合った。

気温１０〜１２度、小雨、無風のコンディション。スタート３０分から雨が強くなるも２０分後には止み、晴れ間が出て最後は暑くなるレースだった。

今回のＭＶＰハイライトは２つ。まずは大矢さんと初の別大参加の三輪さんの２時間４１分台の壮絶なデッドヒート！！３２ｋｍまで三輪さんがリードし、給水所で大矢さんが逆転、３７ｋｍから三輪さんが再びスパートして詰める展開で最後は、２９秒差で２時間４１分６秒の大矢さんに軍配！！しかし三輪さんの２時間４１分３５秒は自己ベストを４分更新する快挙！！

次は初の別大参加の渡辺さん。昨年１１月のさいたま国際で初サブスリー達成も別大ではスタートから５ｋｍ平均１９分３０秒台で飛ばし、２０ｋｍを１時間１８分台で進み、３０ｋｍ以降も大きく失速せずに２２分台をキープして、自己ベストを６分も更新する２時間５３分台の２度目のサブスリー達成！！

この後に北海道から来た大泉くんのラン仲間、鈴木さんがゴール。昨年１１月のつくばで初サブスリー達成していたが、今回も２時間５８分台ときれいにまとめて連続サブスリー達成！！東京マラソンにも参加するとのこと。

千代田４番手は、山ちゃん（山田）。昨年１１月の大田原以降貧血気味、練習不足、年１度の風邪を５日前に発症し、病み上がりで迎えた今大会は、１８ｋｍから足が重くなり、２５ｋｍから走るのも辛い状況。それでも３０ｋｍ手前、いつもの弁天大橋の下り坂にいる千代田応援団がいるところまでは頑張ろうと言い聞かせ、３０ｋｍ通過で２時間４分とサブスリーペース（５ｋｍ平均２０分４０秒）。しかし３２ｋｍで力尽きました。ここから例年通り５ｋｍ２６分台の大失速で３時間８分６秒と３年連続サブスリー失敗・・・。

５番手は、今年も島根からお越しの門脇さん。昨年制限時間ギリギリの３時間２９分だったが、今年は３時間１０分と山ちゃんに肉薄。調子が上がってきました。

６番手は、安納さん。最近モチベーションが保てないと言っており、楽しむことを目標に走るということでしたが、それでも３時間１６分台でしっかりゴール！！来年のサブスリー復帰を目指します！！

７番手は、兎川さん。ケガは無いものの練習不足もあり、コンディションはいまいちと言っていましたが昨年より２分遅い３時間１６分と大失速もなく、ゴールしました。

最後は加藤さん。昨年は、８ｋｍ地点でハムストリングスがつりかかるアクシデントになりながら何とか制限時間内にゴールしましたが、今年は昨年よりも４分早く３時間２３分台でゴールしました。

今年は名カメラマン池田さん以外に大日方さん、田中さん、柴田さんの４名が遠路遥々、遠征に帯同していただき、旗も持参したので、素晴らしい大応援と写真、動画撮影していただきました。（感謝感謝！！）特に旗を持っていったので、ＴＢＳテレビにしっかり池田カメラマン含め映っており、旗を見て昔、千代田でご一緒したランナーから声をかけられる等、大変盛り上がりました。

今年の撮影ポイントは昨年同様
(1)３０ｋｍ手前の弁天大橋の下り坂ふもと
(2)残り１ｋｍの陸上競技場入る手前の川沿いの道
の２か所でしたが、千代田走友会として２年連続リタイアなしの全員完走を果たし、２つのポイント両方で全員の走る雄姿をファインダーに収めることができました！！

打上げは、１３名で別府近くの大日方さんセレクトの居酒屋で、ふぐ、関サバ、焼酎等を堪能し、温泉につかり２０１８年の大会参加を再び誓い合った。

今年も同大会は、制限時間３時間３０分であり、約１２００人が完走できない厳しい高速レースとなったが、初参加組特に応援隊もこのエリートランナーならではの大会に大変満足したようで来年も出たいとのこと。
それだけ世界観が変わるレース！！参加することに価値のある大会！！
千代田で資格のあるメンバーは、現時点で約２３人ほど。他大会もあり、難しいが来年こそは念願の史上最多の２桁人数で千代田ブルーを別府になびかせたい。

（今年ホテルも打ち上げも大変、良かったと喜んでいただけました。来年もよろしくお願い致します。）

【出場者、応援者インタビュー】

大矢：「三輪さんのおかげで久しぶりに２時間４１分という好タイムを出せました。２時間４０分台だと十数秒単位で集団ができるのですが、集団で走ると頭を使って無駄なエネルギー消費しないのがポイント。でも若いランナーに比べると筋力が落ちているのを感じて少しずつ後続集団に吸収されていくのを肌で感じる。」

三輪：「初めての別大。事前に情報を聞いていましたが、８ｋｍ地点で少しお腹が痛くなったことが最初の不安。２つ目は３０ｋｍ〜３５ｋｍの５ｋｍが４分〜４分１０秒まで落ちていたこと。なので３７ｋｍからスパートし、結果的に２時間４１分と自己ベストを４分更新できたことは良かったです。これも山田観光、応援の皆さんが走りやすい環境を作ってくれたおかげです。」

渡辺：「カテゴリー４で後ろだったので飛ばして、１０ｋｍで４０分３２秒と遅れを取り戻し、さらに飛ばすも２５ｋｍから両足の裏にマメができて痛い痛い。そんな矢先、２７ｋｍから熊本から応援に来た両親、３０ｋｍ手前の千代田の応援。３０ｋｍ過ぎてさいたま国際と同じ少しづつの失速、本当に辛かったが、４０ｋｍで自己ベストを確信して４１ｋｍの千代田２回目の応援が最後のエネルギーを後追ししてくれました。６分も更新できたのは皆さんの応援のおかげです。」

山田：「月間１３０ｋｍしか走れていないこの２年。サブスリー自体が無謀と思うが、それでも３０ｋｍまでは２時間２〜４分で走れるということは経験と若さだと思う。逆にこの年齢だからこそ上を目指すことができるのにチャンスを自分から捨てている。３年前の別大サブスリーをした頃は、今後も簡単にできると思っていた。モチベーションが下がったことはあるけれどもここまでできないのは想定外だし、本当に反省！！５ｋｍ１７分１０秒、ハーフ１時間２０分前後で走れているのだから、３０ｋｍ走の増加、夏の朝練、月間走行距離を倍以上に戻して来年の別大サブスリー復帰を成し遂げたい。」

門脇：「雨が降ったけれどもコンディションは良かったので、イーブンペースで走れました。歴史あるこのコースで走れることは本当に楽しい。千代田の旗が目立ち、応援が力になりました。来年もよろしくお願いします。」

安納：「楽しもうと思っていたけれど練習不足やモチベーション低下で結構辛かった。でも千代田の応援のおかげで今できるタイムでゴールできました。来年は山ちゃんと共にサブスリー復帰！！」

兎川：「最近、練習不足で本当に調子が悪い。昔のようにもうサブスリーできないかなあと思うこともあるが、大矢さんのように５０代後半でも２時間４１分台で走れる方がいるので、練習時間を確保して来年はサブスリーやるぞ！！」

加藤：「１０年以上リタイアしなかったマラソン人生において、昨年の別大の８ｋｍでつったハムストリングスの痛みの影響が、春の萩往還２５０ｋｍでリタイアになったきっかけ。だからリベンジとして臨んだ別大、ケガ無く昨年より４分更新できたのは収穫。来年の別大の目標は、３時間２０分切り。」

池田：「大矢さんと三輪さんのデッドヒートは本当にすごかった。集合写真もこんなメンバーが同時に揃う大会は別大ならではの豪華写真。今年は旗も持ってきたし、応援も増え、打ち上げも参加できて美味いものも食べられたし、今までで一番充実した大会でした。」

大日方：「スタート５分前からの静けさは、他で見たことのない雰囲気でした。２９ｋｍ地点、２時間応援しっぱなしで声ガラガラになったけど、とても楽しかった。来年以降、毎年応援に行くことに決めました。」

田中：「前々からとても楽しみにしていましたが、想像以上に池田さんと写真とりながら楽しめました。来年は２桁人数の参加と応援も増やして、もっと盛り上げたいです。」

柴田：「生で見た別大は初めてでしたが、緊張感がスタートから伝わってきました。千代田含めてみんな速い速い。エリートランナーが次々に通り過ぎるのを間近で見ることができて、真剣度がヒシヒシ伝わる大会でした。エネルギー枯渇で失速する山ちゃんに羊羹差し入れしたのにサブスリーできなかったのは残念！！」

来年も山ちゃん　別大ツアー実施期待！！
文責：山ちゃん
応援：柴田、大日方、田中
写真：池田、田中