【第24回東日本年齢別駅伝、30回レディース駅伝】
新型コロナウイルスにより、3年間中止だった皇居三大駅伝、第24回東日本年齢別駅伝、30回レディース駅伝が4年ぶりに復活!!最高気温25度の過酷な駅伝となるだけでなく、柴又100kや各トレイル大会と重なり、さらに女子チームは4人中2人が負傷などでメンバー変更する事態になりながらも4チームの参加となりました。ランナーの方々、そしてサポーターの皆さま、本当にありがとうございました。
【千代田ヤングエリート(1部一般の部)】
◆大門聖和→杉本瑞樹→渡辺健介→山田隼(1時間15分10秒:平均18分48秒)
・6年連続入賞、かつ2017年以来の3位達成!!
・1区は大門聖和くん、2月の内濠駅伝で17分30秒の自己ベストを大きく更新した彼にスタートダッシュを託しました。気温が高い中、スタートからどの選手もスロースペースだったため、大門くんも周囲のペースに合わせて最初はゆっくりでしたが、1km過ぎから上位グループに入ると3位をキープし、18分39秒で駆け抜けます。2区は今ノリにのっている杉本瑞樹くん、別大マラソンで2時間40分、東京マラソンで2時間38分をマークし、さらに駅伝1週間前の5km記録会で16分30秒をたたき出したエースは、病み上がりで調整と言いつつも最初の1kmを17分20秒台で走り、途中中だるみが出たと言いつつも17分29秒と今大会、千代田で唯一の17分台を出してまとめました(上位2チームが異常に速くて順位は3位のまま)。3区はゴールデンウィークに奥州ラン(東京〜青森)を慣行した渡辺健介さん。旅ラン後の回復とスピードが出ないため、当初は辞退していましたが、代役ランナーがいないため、無理に出場を打診して走ってくれました。結果は20分38秒でしたが1〜2区の貯金があったので、3位をキープ。しかし襷を渡す後ろにすぐ4位が迫っていました。そして4区は監督兼任の山ちゃん。千代田入会以来、初めて本大会で1区ではなく、4区を走りました。今の自分のタイムでは1区はリスクあり、自分よりも速い大門くん、杉本くんに任せての判断です。健介さんから襷を受け取ると最初の1kmを3分30秒で通過も2〜3kmで中だるみが出てしまい、1km4分5秒の大失速。しかし乾門を通過した3km〜盛り返し、1km3分43秒まで戻して半蔵門の下りからスパートをかけ、今年の自分の皇居では一番速い18分24秒でゴール!!初めてのアンカーで新鮮でしたが、これはこれで気持ちが良いです!!
【千代田ベテランエリート(2部年齢別の部)】
◆青木英一→岩切祐樹→高村明男→田中博之(1時間19分13秒:平均19分48秒)
・ベテランエリートも5年連続入賞、そして2018年の2位以来の年齢別3位(トップ3)を達成しました!!
・年齢別の部の1区(60代以上)は、コロナ禍に入った青木さんが登場!!60歳になったばかりですが、19分台は確実なので上位が見込めました。スタート前、本人にその胸を伝えると「19分台で良いんですか?」と強気の発言!!2kmあたりから大矢さんがずっと後ろについてきたので、「抜いてください」と言ったのに、そのまま引っ張られるように走ったので疲れたとのことですが、その効果か結果は19分17秒と18分台ではなかったものの60代では圧倒的に速い部類で、3位に1分以上の差をつける2位でスタートします(1位はもっと速かった)。2区はコロナ期間を経て50代になった岩切祐樹さん。今までは40代位のため、アンカーを行うことが多かったですが、駅伝の鉄則、先行逃げ切りを計るため、2区(50歳以上)で起用。昨年秋のケガも完治し、2月の駅伝に続いて安定した走りを見せ、18分37秒で2位をキープ。3区は酒豪、高村明男さん、本人曰く「今は全然本調子じゃないから、本当はエリートチーム以外が良かった」と言ってましたが、メンバー的に20分前後で走る世代が今回は不足したため、エリートチームで起用。結果は本人の予想通り、本調子ではなく、22分4秒で順位が5位に下がりましたが、これを救ったのが4区田中博之さん。コロナ禍で大阪から戻って来た田中さんが気温25度の中、激走!!前半で1人抜き、乾門〜半蔵門で襷をもらった時点で2分以上離れていた3位を捉え、抜き去るとそのまま下り坂でスパート!!区間1位の19分15秒で駆け抜けるも、ラスト30mあたりから蛇行しはじめ、ゴールの場所をサポーターと審判で誘導してフラフラのゴール!!熱中症予備軍の状態で、そのまま倒れたので、かついで冷やして何とか回復にこぎつけました。まさに魂の走り!!私たちも「最近、あんなに追い込むまで走れていない」と驚愕する走りでした。過去に田中さんは救急車で運ばれたこともあるので、監督として二度目の有事を想定しましたが、4位のチームのアンカーと千代田サポーターの早期かつ検診な手当てでその後、話せる状態にまで戻りました。レース後、田中さんからは「五十肩で右肩が治ったら今度は左肩もあり、ジョギング状態なので、当面休養。奥多摩駅伝も辞退。」とのことなので、来年50歳になってからで良いので回復を祈っています。
【千代田エリートマスター60(2部年齢別の部)】
◆中西浩→粟野剛→井上彰→山岸一昭(1時間38分09秒:平均24分30秒)
・4年前同様、長生き健康ランということで、平均年齢が60を超えるマスターチームを今回も結成!!
・1区は中西浩さん。年齢別では初出場です。結果は25分33秒と最近では速いタイムで、13位で襷を渡します。2区はスーパーサブ、粟野剛さん。唯一の50代ですが選手不足のため、出走を依頼し、快諾してくれました。結果は21分47秒とベテランエリートの高村さんよりも速く走って順位を2つ上げます。3区は青木さん同様、コロナ禍で入会した井上彰さんが出走。60歳になったばかりの井上さんですが、タイムトライアルの自己ベストを1秒更新する24分58秒で襷をつなぎます。竹橋から走るタイムトライアルよりも桜田門から走る方が最後の半蔵門からの下りでスピードが出たままゴールできるのでタイムが出やすいと言われていますが、気温が高い中、井上さんもこれで事故ベストが出たのかもしれません。そして4区は山岸一昭さん。奥多摩駅伝再出走を狙う元監督ですが25分51秒と最近の中では良いタイムでゴールしました。粟野さん以外の3人の60代の合計平均タイムは25分24秒なので、千代田の60歳以上の平均よりやや速い結果となりました。
【千代田レディースエリート(3部レディースの部)】
◆田中玲子→御菩薩木恵子→榊原麻理子→加藤里香(1時間40分22秒:平均25分06秒)
・4年連続入賞の5位!!当初のメンバーか急用や大会によるケガ人も出て、一時は4人中3人が補欠及び代理を依頼する事態になりましたが、結果として入賞を取れたのはチーム一丸の賜物でした。
・1区は田中玲子さん。当初は2区でしたが1区の井上みなみさんが所用で欠場したため、1区で打診。少し前から腰が痛くて走れるか悩んでいましたが、23分37秒と無理をおした中で速いタイムを出してくれ、5位で襷を繋ぎます。2区は代走の御菩薩木恵子さん、この駅伝は2013年以来10年ぶりの出場、昨年ケガで全然走れていなかったが自分のペースで走り、27分35秒と7位で通過。3区はこちらも代走でこの駅伝初出場榊原麻理子さん。一時期走っていない時期もありましたが、ここ1〜2年再び走っていたので出走を打診。全盛期ほどではないですが、今の走りでは速い29分13秒で順位を1つ上げ、6位で4区エース加藤里香さんに襷を渡します。アンカー加藤さんは、前週の軽井沢ハーフで1時間31分で年代別3位をマークしましたが、その後の足の状態が芳しくなく、出場が怪しい状態でしたが金曜日に回復。昔のようにスゴいタイムを出した後、長期のケガを余儀なくされることも多かったガラスのエースも今では正真正銘のエース。快走で女子2人を抜き、さらに男子チームも2人抜き、なんと19分57秒の区間1位で5位でフィニッシュ!!千代田の男子12人中、半分が加藤さんより遅いタイムといういつもの加藤さんの「男ども、ついてこい!!」が今大会でも飛び出すタイムでした。
結果として、4年ぶり開催の同駅伝で4チーム中、3チームで入賞という素晴らしい結果を収めました。一方、参加チームが過去の半分近く減る43チーム(各部門約14〜15チーム)という現状から、コロナによるランナーイ及び参加チームの減少という東京走友連合会の課題も出た大会でした。(参加チーム数が少ない中、6位までの表彰は変わらなかったので、予算の兼ね合いから景品が昔のそうめんと違って手ぬぐい、折りたたみ傘などに代わっていた点も気になるところでした)。
「東京走友連合会だより」にも投稿しましたが、ランナー増はコロナ以降の新たな課題なので、千代田走友会としても走る喜びを与える活動をしていく必要を感じました。
また集金担当、記録係の森千鶴さん、買い出し担当の粟野さん、カメラマンの池田さんと香織ちゃんと山下さん、そして多くのサポーターの皆様。今回も無事に大会を終えることができました。青年監督として心より御礼申し上げます!!特に女子チームは出場自体も危なかったですが、諦めずに出走できて本当に良かったです。
文責:山ちゃん
写真:池田、山田(香)、山下桂、原田夫妻、ナベケン、ひとみ、千鶴、田中セリ、大谷あ、平野佳子、モギー |