昨年に続き、隠岐の島ウルトラマラソンに参戦!そして、昨年に続き、フェリーで船酔い状態での上陸…(笑)。
今年の目標は何が何でも「サブ10」を達成すること!年に1度しかないウルトラ参戦となるため、このレースにかける想いは強い。
…と、タイムも大事なんですが、この大会最大の魅力は、何と言っても島民のみなさんによるおもてなし!
前夜祭では、美味しい島料理、地元の子供たちによるエール、川内選手の歓迎セレモニー、地元バンドの生演奏と幼児のダンスパフォーマンスと盛り沢山の催しで参加者を楽しませてくれます。
会場では、前回のレースで知り合った仲間と再会でき、とても楽しい時間を過ごせました。
また、今回宿泊した宿「ゲストハウス佃屋」では、若女将が趣味の手料理をふるまってくれました。料理のバリエーションが豊富で、盛り付けも綺麗で、味は当然サイコーに美味しい!
心のこもったおもてなしを受け、エネルギー満タンでレースを迎えることができます。リピーターが多いのも頷けます。
さて、レースの結果は8時間53分58秒。昨年の記録10時間21分05秒から1時間半弱の短縮となり、まさかの「サブ9」達成!さすがに自分でも信じられませんでした!
昨年から大きく改善したのは、「坂上りで絶対に歩かない」ようにしたこと。富士山トレーニングや街道ランでの峠越えでは、その点を意識して走っていたので成果が出ました。
それに、今年は気温18度前後と走りやすかったこともプラス要素でした(昨年は14から22度に上昇)。
ただ、島の天気は変わりやすく、途中で大雨や強風にも見舞われたので、色んな状況に備えておくことの重要さを肌で感じました。
大会当日のおもてなしも素晴らしく、温かい声援(名前を呼んでもらえる)と充実のエイド補給によってエネルギーを注入してくれます。
また、島をぐるりと一周するコースは、アップダウンが厳しいものの、海と山の大自然を堪能できます。当日はどんより灰色の空だったにも関わらず、岩肌を打つ波が蒼かったのには感動しました。
レース本番で秘かに楽しみにしていたのは、前回大会女子優勝の篠ア理紗ちゃんとの直接ガチンコ対決!
僕は先行型、彼女はイーブン型なので、スタートして早々に彼女を追い抜き、少しずつ差を広げていきました。
去年の彼女のタイムは9時間03分18秒。スタート時は勝とうなどとはさらさら思ってなかったのですが、60-80km区間の難所である3連続アップダウンをクリアしたあたりでサブ9がうっすらと視界に…。
「もしかして、このペースなら勝てるんじゃないか…!」
…と、確信に近いものがあったんですが、それも束の間、85km地点のエイドでふと振り返ると、そこにはピンクのウェアが!
…え?えええーーー!な、な、な、何でいるのー!!!???
目玉が飛び出るくらいビックリでした(笑)!
その後は(言うまでもなく)グングン引き離され、理紗ちゃんは2年連続女王に!女王の華麗なる強さを目の当たりにしました。
…というような感じで、競技も、人との交流も、美食も、景色も、(今回は時間の関係であまり堪能できませんでしたが)観光も、文化も、歴史も楽しめます。
別大と並んで超オススメの大会です!船酔いしてでも参加すべし(笑)!
文:渡辺健介 |