大会の名前の如く、山あり谷あり峠あり、スタートからゴールまで南会津で盛りを迎えた最高の紅葉見物と清流のせせらぎを聴きながらの遠足です。
と、ここまでは何か緩い感じの印象ですが、私が走ったウルトラ大会の中でも3本の指に入る位、きつかったです。
スタートから30km付近まではずっと緩やかな登りですがそこから尾瀬国立公園内に入ると、林間コース(山の中)を6.5kmで600mの標高差をひたすら登ります。
山歩きに慣れていない小生にとっては、ここが一番の難所でした。
幸いにも落ちていた太めの枝を二本拾い、杖代わりにしたのが功を奏しました。
峠の頂上から中間点(53kmあたり)までは一気にロードを下りますが飛ばしすぎると膝をやられるので、セーブしながらのランが続きました。
途中、50km地点ではブナ坂の滝・名水があり、ボトルに入れて飲みましたが、冷たく本当にうまいお水でしたよ。
さて、この頃になると気温も上がり中間点では上半身を(下着も含め)着替えシューズも履き替えました。
このまま調子よく行くかと思いきや、60km地点の分岐でコースアウト引き換えし何とか合流出来ました。(スタッフが少なく道を間違えました)
60kmから70kmまで、10kmの間延々と続く上り坂には辟易しました。
富士五湖の最後の上り坂を二回分と思っただけで戦意喪失です。
中間地点でトン汁が振る舞われましたが受付ず、エネルギーがもつか否か、でも進むしかありません。ガス欠で足が止まったら77km地点の木賊(とくさ)温泉で記念にお風呂に入って棄権しようなんて考えながら走りましたが、そこまで行けばやはりゴールを!と
山間部の日暮れは早く、夕方5時を過ぎると一気に暗くなります。
特に人家も何もない南会津地方の更に奥深い地域です、初参加の私は、道に迷わぬよう、ヘッドライトとミニ懐中電灯の明かりを頼りに下ばかりを見て必死に歩を進めていました。
そんな時、たまたま居合わせた地元の方が、空を見上げて下さい!
星が綺麗っしょ(会津なまりでこんな感じでした)初めて空を見上げると、満点の星空が広がっています。
文:若林 昌二 |
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