戻る |
◎千代田走友会のルーツを見つけた!! ちよだ会報第3号(昭和55年4、1発行)から 実は千代田の会報が昭和54年10月1日に第一号として発刊されました。季刊で年4回を目指し、ナンバー1〜4号を内木さんから預かっていました。各人の大会の記録、完走記、走りに関する種々の情報・随筆、新聞記事からの抜粋、新人紹介、英会話講座、カーター大統領からのお礼もあり、など非常に多岐にわたり、中味はかなりのものです。私の力ではとてもこれらを紹介できませんので積読のままでした。 これらの中から、千代田走友会の紹介記事が昭和55年婦人画報2月号に載っていますが、千代田走友会のルーツや特徴がでていますので、一部手を入れて紹介します →ちよだ会報第3号 ●走ろう!楽しく気軽に"ジョギング・クラブ・ガイド"より 走ることの楽しさは、走った人でなければ分からないといわれます。 だれでも気軽に参加できて、更に新しい友達が見つけられたら― 「日曜日集まって、自由に走り始める」千代田走友会 ○日曜日朝8時、気象庁前の公園に 皇居1周はジョッギングブームで、1年間にのべ20万人以上は走っていると伝えられる。ランニングの人は昼夜を問わず見られ、昼休みにも大手町のオフィスビルからビジネスマンのランナーが見られるのがここの特徴である。 今から10年程前(昭和45年)に、個人的に走っていた顔見知りが5、6人で集まって<千代田走友会>ができた。学生時代にスポーツをやっていて、卒業してからも走っていた人たちですが、中には"皇居の元老"と呼ばれ、今も元気に走り続けている柏木良之助さん(現在82歳)も含まれている。それから次第に輪が広がり、今やメンバーが300〜350人くらい。 発起人で現会長の桜井守さん(42歳)の話では 「正確な数字は分からないのですよ、なにしろ"会費もなければ、会則もありません。 日曜日の朝8時に気象庁前の小公園に集まって、自分のペースで走ろうということですから、初めての人でもそこに来ればすぐ会員になれちゃうのです。今は晴れていれば常時100人くらい、悪天候でも30人は集まっているようですね」 このところのジョギング・ブームで集まる人が増えているのではないかと聞いてみたら、意外な返事が戻ってきた。 「ところが、会全体としてのピークは2、3年前でした。でもこれは減ったというよりも、各地に走る会が出来て、これまで遠くから来ていた人たちが地元で走るようになった‐‐‐全体としては走る人の数は間違いなく増えていますね」 ○絶対に強制はしない 皇居1周コースの特徴について、桜井さんは次の5点を挙げている。 1) 1周が5キロ(正確には4、98キロ)である。この距離は、初心者にも経験者にも手ごろで、体の状態によっては何周も走れる。 2) コースの中に信号が一つもなく、ランニングを中断されない。 3) 適当な起伏に富んでいる。 4) 周囲に緑や花が多く、四季の変化を楽しんで走れる。 5) 環状のコースなので近道が出来ない、つまりいったん走りだしたら、1周しなければ出発点に戻れない。 そして桜井さんは会の特徴について 「自分の体は自分でしか分からないのだから、会では絶対に何かを強制することはしません。とにかく無理をしないというのは原則です。初めての人は、公園で自己紹介してもらって、その後は自分のペースで走り始めてもいいし、もし要望があればベテランの人がついて走ることもできます。人によっては1キロで止める人もいるし、速く走れる人ももちろんいます。 走った後で三々五々あちこちでしゃべっているのが楽しいんですね。そこで自分の体に合った靴の情報交換をしたり、ハイキングの相談をしたり、本当にいろいろ……」 いちおうユニフォームはあるのですが、着るも着ないも自由。時たまメンバー間の通信を出すことになり、その旨を皆に知らせると、自然にカンパが集まってくるとか。これまで事故は1件も起きていない、ということである。 文責:久米 2003年1月 |
戻る |