43回東和ロードレースはワイルドだぜ〜 
一覧へ戻る
2012/7/1
  岩崎 修 
東和町はマラソンを愛する山間の町 ここで走れば鍛えられるぜ〜

  岳温泉から若林さんの運転するマイクロバスが緩やかに曲がりくねった坂道を上ったり下ったり繰り返しながら東和町のマラソン会場に着いた。地元の小学生は1年生から全員がレースに参加しているという。すでに43回という歴史ある大会なのだ。  スタート地点に行ってみると目の前にはるか遠くにまで続く上り坂が見えた。その先が見えないので不安がよぎる。綾ちゃんの地元なのでサムからすればアウェー。思い切って胸を借りる覚悟でのぞんだ。

余裕のスタート前
厳しい地獄坂
 10:20のスタートが近づく。小原さん、杉山さん、綾ちゃんらと前方に並ぶ。綾ちゃんから最初から飛ばせのメッセージが届いていた。どうやら先に行かせて後半にサムを料理するつもりだなと思った。それならばハーフの折り返しまでは前を走って何とか後半粘って見せよう思った。

地獄の5kmでのつらい別れ
 スタートしてすぐに上りが始まった。さすがにまだ元気なので皆についていけた。ふと坂間君なら喜ぶだろうなと思った。山裾にそってカーブする道は坂の頂点が見えない。上りきると少し下るがほんの少しで、またすぐ上りが始まる。きついなあと思っていたら2kmを予定より30秒オーバーで通過。その時アデイゼロピンクの綾ちゃんが横を通り抜けた。まずい!折り返しまでは負けるわけにはいかない。下りを利用して抜き返した。しかしまた上りで抜き返された。下りを待つしかないなと思った。

 綾ちゃんは何事もなかったように余裕のピッチで軽やかに走りすぎた。しかも無言。杉山さんの千代田ブルーのユニフォームがはるか遠くに見える。完全にペースが狂った。この1km5分30秒もかかりすでにグロッキー状態。

笑顔で元気をもらう
 まだ5km手前でこの状態。冷静になって自分のペースをと思った。7km付近にしばらく平坦な道があった。そこでようやく1km4分30秒になった。そしてハーフの折り返しが近づいてきた。一本道の往復なので皆に会える。小原さんしばらくして杉山さんが元気に駆け下りてきた。綾ちゃんは杉山さんを追走の構えで真剣な顔だった。サムと綾ちゃんとの差は500mぐらい差をつけられていた。
ゴール手前 ラストスパート
折り返してからは緩やかな下りが続き元気がでてきた。1kmで50mずつ追いつこうと思った。
 大谷さんがいつものようにカメラを片手にパチリ!若林さんもデジカメ片手に走ってくる。千代田は本当にTV局のようだ。どんどん千代田の仲間にすれ違うたび「綾ちゃんに負けてるぞ!」と激励され15kmまではスピードに乗った。しかし終盤の上りはさらに足きた。今までのハーフでの苦しさとは次元が違った。正直歩きたくなったがこれはすごい経験だと思い必死に腕を振った。足も心も鍛えが足りない、平たんコース育ちで追い込んだ練習をしていない自分の弱点をさらけだした。 下り中心の折り返し後はほとんど抜かれなかった。折り返し後のタイムの方が9分も良かったのだがそれでも初の東和ロードレースの結果は1時間39分06秒(50歳以上44位/347人中)ここ数年間のワーストだった。

驚いた事
 給水に氷が入り、冷水のスポンジはこれでもかというぐらい1kmも行かぬうちに何か所も用意されていた。きっとこれぐらいしないと熱中症の危険が大きいのだろう。梅干しと麦茶は好きなだけOK。スイカにメロンにバナナのエイドもあり町ぐるみの大会だった。

 惨敗のあと来年どうしようかと考えた。勉強になったと終わらせ東和を逃げては強くなれないという気がする。来年も挑戦するか。

count: カウンター